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電気工事施工管理技士とはどんな資格か、合格率や年収まで徹底調査

電気工事資格の上級技術者!資格概要から年収までわかりやすくまとめました。

電気工事施工管理士とは、電気工事を管理・監督する上級技術者の資格です。

電気工事の施工計画を作成したり、工事の工程管理、品質・安全管理が主な仕事になります。

1.電気工事施工管理技士の資格概要

この資格には1級と2級があります。

電気工事施工管理士は電気工事の管理・監督をするのが主な仕事ですが、1級と2級では請け負える仕事の大きさに違いがあります。

試験の難易度は1級の方が高いですが、1級も2級も合格率は50%前後と変わらないので、受験資格を満たしていれば2級をパスしても1級電気工事施工管理士のほうを取得した方が良いです。

1級電気工事施工管理士と2級電気工事施工管理士の違い

1級電気工事施工管理技士の方が、大きな工事現場の受け持ちが出来る。

1級と2級の違いは資格取得後にできる仕事の内容の違いにあります。

1級電気工事施工管理士 2級電気工事施工管理士
一般建設業の営業所毎に置く専任技術者
現場毎に置く主任技術者
特定建設業の営業所毎に置く専任技術者 ×
監理技術者となる資格 ×

上記の表を見て分かるように、実際に電気工事の現場に出た時に1級電気工事施工管理技士の方が建設業者としての評価点が高くなります。

監理技術者となる資格とは?

本来は別の資格として取得が必要な「監理技術者」という資格があります。

この資格は建設業法の規定によって工事の発注者から直接仕事を請け負い、下請の金額が3000万円(建築一式工事の場合は4500万円)以上となる現場に配置しなければいけない技術者のことです。

1級電気工事施工管理士の資格を取得すると、この「監理技術者」の資格も一緒に取れることになるので現場での技術者としての評価が高くなると言われています。

2級電気工事施工管理士の資格は必要ないのか?

会社が請け負う仕事の規模によって2級の範囲でできる現場監督が必要なところも多い。

1級電気工施工管理士の資格を取得したら2級は取得する必要はありません。

ですが、試験の難易度や受験資格を考えた時に2級電気工事施工管理士なら試験を受けられるということであれば、必要なら取得しておく方がいいです。

この資格がなければ施工管理士としての仕事は出来ませんので、実務経験を早く積んでいきたいのであれば、ひとまず2級電気工事施工管理士を取得しておくのも一つの手です。

2.電気工事施工管理士の受験資格や講習

試験は「学科」と「実地」がある。第一種電気工事士の免状がある人はすぐに受験できる。

電気工事施工管理士の資格試験は学歴や実務経験など複雑な受験資格があります。

ですが、第一種電気工事士第二種電気工事士電験三種(電気主任技術者)の免状を交付されている人は比較的短い実務経験年数でこの試験を受けることができます。

①1級電気工事施工管理士の場合

試験は年に1回、学科試験が夏頃、実地試験が秋頃に実施されています。1級の試験会場は東京都のみとなっています。

受験資格のハードルが割と高めで、1級の試験は「学科試験」と「実地試験」が別々の日にあり、学科試験に合格できなければ実地試験を受験することが出来ません。

試験の合格率は50%前後と2人に1人は不合格ということがあり、独学ではなく受験のために講習を受けてから試験に望む人もいます。(講習については後ほど解説します。)

資格取得までの流れ

受験してから合格証明書交付まで約半年以上の時間を要します。

1級電気工事施工管理士の受験申込から合格証明書交付までの流れ

【学科試験合格後に実地試験が受けれない!】という場合は…。

※施工管理士の資格試験は学科試験も実地試験も基本は同じ年度内に受験するのが一般的です。

が、例えば、体調不良や家庭の事情・職場の工事工期の都合など何かしらの都合で学科合格後、同じ年度内に実地試験だけが受けられない場合があるかと思います。

その場合には、翌年の電気工事施工管理士の試験の際に「学科試験免除」の制度があります。

この制度は翌年に実地試験だけを受験するために「あなたは去年学科試験は合格していますので、今年は実地試験のみの受験資格がありますよ!」という学科試験免除通知の書類が送られてくる、というものです。

※その他、実地試験のみ受ける場合などは一般財団法人 建設業振興基金の1級電気工事施工管理士試験の資格取得までを参考にしてください。

学科試験の受験資格

学科試験の受験資格は最終学歴や持っている資格によって実務経験年数が異なります。

区分 学歴または資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
大学、専門学校を卒業し「高度専門士」と称する者 3年以上 4年6ヶ月以上
短期大学、高等専門学校、専門学校を卒業し「専門士」と称する者 5年以上 7年6ヶ月以上
高等学校、専門学校 10年以上 11年6ヶ月以上
その他 15年以上
2級電気工事施工管理技術検定試験合格者 合格後5年以上
2級電気工事施工管理技術検定試験合格後、5年未満で右の学歴のもの 短期大学または5年制高等専門学校 イの区分参照 卒業後9年以上
高等学校 卒業後9年以上 卒業後10年6か月以上
その他 14年以上
電気事業法による第一種,第二種 または第三種電気主任技術者免状の交付を受けた者 交付後ではなく、通算の実務経験年数が6年以上
電気工事士法による第一種電気工事士免状の交付を受けた者 実務経験年数は問わない
実地試験の受験資格

実地試験の受験資格は下記のいずれかになります。

実地試験 受験資格
1.本年度学科試験の合格者
2.学科試験免除者 [a]前年度の学科試験のみの合格者
[b]技術士法による技術士の第二次試験のうちで技術部門を電気電子部門、建設部門又は総合技術監理部門(選択科目が電気電子部門又は建設部門)に合格した者で、なおかつ1級電気工事施工管理技術検定学科試験の受検資格(上記表の各受験資格)を有する者
受験料など

1級電気工事施工管理士の試験は学科試験と実地試験の受験料が別々に必要になります。

また、受験申込書も1部600円で購入します。

試験 受験料(消費税非課税)
学科試験 11,800円
実地試験 11,800円
※実地試験の受験料は学科試験の合格発表後に払込をします。
受験申込書の購入方法は下記の3つ。
窓口販売 申込書取り扱い先
インターネット販売 申込書購入ページ
郵送販売 郵送販売詳細

②2級電気工事施工管理士の場合

2級の場合は、学科試験と実地試験を1回で受けます。1級よりはハードルも低く、受けやすい試験になっています。

試験開催地は札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄の各主要都市で行われます。

資格取得までの流れ

受験してから合格証明書交付まで約半年以上かかりますが、試験は1日で済みます。

2級電気工事施工管理士の受験申込から合格証明書交付までの流れ

2級は1級に比べると試験の難易度も下がりますが、試験日程などの関係で合格証明書の交付までは半年以上の時間がかかります。ただし、試験自体は1日で済みますので、まずは2級電気工事施工管理技士の資格をとって実務経験を積んでいくことも一つの手です。

受験資格

テキスト

区分 最終学歴 実務経験年数
指定学科卒業 指定学科以外卒業
大学 卒業後1年以上 卒業後1年6ヶ月以上
短期大学・5年制高等専門学校 卒業後2年以上 卒業後3年以上
高等学校 卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
その他(最終学歴を問わず) 8年以上
電気事業法による第一種、第二種または第三種電気主任技術者免状の交付を受けた者 1年以上
(交付後ではなく、通算の実務経験年数として)
電気工事士法による第一種電気工事士免状の交付を受けた者 実務経験年数は問いません
電気工事士法による第二種電気工事士免状の交付を受けた者(旧・電気工事士を含む) 1年以上
(交付後ではなく、通算の実務経験年数として)
受験料など

2級電気工事施工管理士の試験は学科試験と実地試験の両方で下記の受験料になっています。また、受験申込書も1部600円で購入します。

試験 受験料(消費税非課税)
学科試験・実地試験 11,800円

3.電気工事施工管理士の合格率・合格発表

合格率は1級・2級ともに平均は50%前後となっています。

施工管理士の試験を行っている一般財団法人建設業振興基金の合格率データによると、1級・2級ともに合格率は50%前後となっています。

1級・2級ともに試験の合格基準は全体の60%の正解が答えられたら合格となっていますので、それを考えると難易度はやはり高めに感じます。

1級と2級のそれぞれの合格率

1級と2級のそれぞれの学科・実地試験の合格率は下記のとおりです。

試験の難易度は高いと言われる電気工事施工管理技士ですが、講習を受けるなどしっかりと勉強をし準備をしておけば、1級電気工事施工管理技士の試験も十分に合格を目指せる資格と言えます。

また、将来的に電気工事施工管理技士の資格を活かしたいと考えているのであれば、ぜひ1級電気工事施工管理技士を取得しておくほうが良いです。

1級電気工事施工管理技士 合格率
1級電気工事施工管理技士
学科試験 実地試験
受験者数 受験率 (%) 合格者数 合格率 (%) 受験者数 受験率 (%) 合格者数 合格率(%)
18,122 85.3 8,168 45.1 9,613 95.0 6,099 63.4

1級は働きながら独学…という状態で試験にのぞむことが難しい人のために「試験対策講習」があります。

講習を受講しながら知識をつけて受験する人も多いので、そうした対策を取っていれば難易度が高くても合格を目指していけます。

2級電気工事施工管理技士 合格率
2級電気工事施工管理技士
学科試験 実地試験
受験者数 受験率 (%) 合格者数 合格率 (%) 受験者数 受験率 (%) 合格者数 合格率 (%)
8,366 78.6 4,618 55.2 7,901 73.8 3,195 40.4

2級は第一種電気工事士や第三種電気主任技術者の資格と比べて、電気工学分野の基礎の問題が多いため比較的簡単に解ける問題が出題されます。

合格発表はどこでわかる?

受験者に建設業振興基金からそれぞれ合否の通知が送られる。

試験の合格発表は一般財団法人建設業振興基金から本人あてに合否の通知を発送されます。

また、国土交通省各地方整備局、北海道開発局、内閣府沖縄総合事務局に当該地区で受験した合格者の受験番号が掲示されるので自分で確認しに行くことも可能です。

さらに、一般財団法人建設業振興基金のホームページでは、全地区の合格者番号を閲覧できるようになっていて、合格発表日にホームページに午前9時から2週間の間、合格者の受験番号が公表されるので自宅で確認してもいいです。

4.電気工事施工管理士の講習や過去問

講習会で勉強することで独学では理解し難い部分もしっかり補える。

講習会を行っている機関は、それぞれ特色が違いがあり、開催地も東京のみのものや各地で行っているものなど条件も異なっています。

そのため、講習会の受講料も各機関で差がありますので、講習会へ参加する場合は金額や講習会の日程、開催地など自分にあったところを選んでください。

全国各地で受けられる電気工事施工管理技士の講習会

電気工事施工管理技士講習会 実施機関一覧
一般財団法人 地域開発研究所 講習会詳細ページ
日本建設情報センター 受験準備講習会詳細ページ
建設管理センター 講習会詳細
一般財団法人 建設技術センター 講習会申し込みページ
建設技術者養成センター 電気施工管理士講習ページ

どの講習機関も1級、2級の講習が組まれています。受講をする際には、自分に必要な講習内容が組まれているものをしっかり確認して、申し込みを検討してみてください。

管理人がおすすめする講習会は「日本建設情報センター」の講習会です。講習会の受講料も30,000円もかからずに受けられますし、各地で開催しているので通いやすさもあります。

過去問は購入するべき?

電気工事施工管理技士の1級・2級ともに過去問題集が販売されていますが、試験を実施している建設業振興基金が前年度の試験問題を1年間公表しているので、まずはそれを何度も解いてみることをおすすめします。

何年分かの過去問題集を購入して問題傾向を知ることもいいと思いますが、やはり試験を実施している機関が提供してくれているものを活用するのが良いではないかと考えています。

一般財団法人 建設業振興基金が公表している過去の試験問題

1級、2級ともに平成27年度の過去問題が公表されています。独学をする上でも実際にどのような試験が行われたかを知ることで勉強しやすくなります。

5.電気工事施工管理士の給料や年収は?

平均年収は500万円~700万円程度。

電気工事施工管理技士の資格は国家資格であること、電気工事の管理・監督する上級技術者の資格なのでその信頼性がとても高く、それが給料に反映されることも多いです。

資格取得後は収入にプラスされるものが増える。

電気工事施工管理技士の資格は知識だけではなく実務経験もしっかりあってこそ、それがお給料に反映されます。

地域や会社によって若干差はありますが、資格を持っていることことで手当として月に10,000円~15,000円給料につくところもあります。

特に1級電気工事施工管理技士の資格を持っていることで請け負える仕事の規模が変わりますから、それによって1年の年収が100万から多くて300万円ほど増加することも見込めるようになってきます。

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