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電気工事士の資格、一種と二種の違いをまとめました
電気工事士には、第一種電気工事士と第二種電気工事士、2つの種類があります。
電気工事士の資格を目指そうとしている方は、一種と二種って何が違うの?と当然疑問になるはずです。
このページでは、第一種と二種の出来る仕事の違い、それぞれの資格の難易度、試験問題や資格取得による給料の差などをまとめています。
一種と二種では出来る事は何が違うの?
一種と二種では、作業できる仕事の範囲が違います。各資格を持っているとどんな作業が出来るのか?下記の表にまとめました。
第一種電気工事士と第2種電気工事士のできる工事範囲
一種と二種ではできる工事の範囲が違う
第一種電気工事士 | ||
---|---|---|
事業用電気工作物で最大電力500キロワット未満の需要設備 【工場やビル等の大きな電気設備】 |
第二種電気工事士 | |
一般用電気工作物 【住宅や小規模な店舗等の電気設備】 |
第二種電気工事士ができる作業は小規模な家などの電気設備工事に限られていますが、第一種電気工事士では、大きなビル等の電気設備から、小規模な工事まで広い範囲の工事をすることが出来ます。
※参考記事:電気工事士の資格を取ると出来る仕事
上記のとおり、第二種電気工事士より第一種電気工事士の方が上位の資格です。
一種と二種の難易度はどれくらい違うの?
さて、一種と二種の出来る事の違いが分かった所で、これだけ出来る作業の範囲が違うのなら、試験の難易度も結構違うのかな?という疑問が湧きます。
そこで、各試験の合格率の違いを下記のグラフにまとめてみました。
電気工事士資格試験合格率(一種・二種)
一種の方が圧倒的に難易度が高い
こう見ると一目で難易度の違いがわかりますね!
二種の場合は約2人に1人の人が合格しているのに対し、一種は約3~4人に1人の合格率。大きな難易度の違いが出ています。
試験自体の内容も筆記試験・技能試験の両方で大きく変わります。
筆記試験はココが変わる!
筆記試験の場合は、計算問題の難易度は上がりますし、暗記する量も増えます。
計算問題の違い
第一種電気工事士は第二種電気工事士に比べ、事業用電気工作物など新たに出来る作業が増えます。その為、電動機などの工事に使う公式を更に覚える必要があります。
また、今まではオームの公式など1つの公式を使う事で解けていた問題が、複数の公式を組み合わせて答えを求める問題に変わります。
簡単な例 1+4=5の足し算だけの問題が、
5×2+3=13の足し算に掛け算など新しい物が加わる感じ。
それにより、計算問題は難易度が上がりますが、基本的には二種の問題の応用です。
暗記問題の違い
暗記問題は新しい単元が増え覚える事が増えます。
ここで違いが分かりやすい様に、暗記問題の一種と二種の過去問を見てみましょう。
上記の写真は見ていただくと分かる事があります。
二種の問題の場合は、写真を見て自分でどの工具かを判断し、イロハ二の4つから器具の名前を選択する問題です。それに対し、一種の問題は写真を見て器具の名前が分かったうえで、更にその器具の文字記号をイロハ二の中から選択する問題になっています。
この様に出題形式はほとんど同じですが、暗記問題では解き方が少し複雑になるのが特徴です。
技能試験はココが変わる!
技能試験の場合では、作業内容自体の難易度が高くなり、より難しい課題を完成させなければいけません。
上記の様に、二種の技能試験はスイッチやシーリングに繋ぐ比較的分かりやすい内容に比べ、一種は端子台が2つになったり、更に同時にアウトレットボックス等が出てくる試験になっています。
上記の技能試験の写真を見ると分かるとおり、第一種では難易度が上がっている事がわかります。
一種と二種の電気工事士資格試験を同時に受けることはできるか
どうせ受ける事になるかもしれないし、試験内容もある程度似てるなら同時に2つ受けられないのかな?と考える方はいるでしょう。
同時受験は可能!
第一種と第二種、同時に受験する事は可能です。しかし、そこには大きな注意点があります。
第一種・第二種と試験を同時に受けた場合、どちらも合格する場合もあれば、片方だけ不合格だったり、両方不合格の場合もあります。そこでやっかいなのが、二種だけ不合格だった場合です。
一種には免状の取得条件があります。
第一種電気工事士の免状取得条件
- 実務経験が5年以上
- 電気科・電気工事科の大学・専門学校を卒業して、実務経験が3年以上
この条件を満たしていないと免状を発行出来ないので、せっかく一種に合格していても電気工事士として働く事が出来ないのです。
もし同時受験する場合は、二種は確実に合格出来る自信がある場合のみにしましょう(同時に受けるときは二種に合格しなければ意味がない)。
その他受験の際の注意点
第二種電気工事士試験は上期後期で二つに分かれています。
- 上期後期の二つを同時受験は出来ません。
- 上期に筆記、後期に実技・技能試験を等分けて受験する事も出来ません。
一種と二種どちらの方が就職に有利?給料はどれぐらい違う?
どちらを持っていた方が就職に有利かな?又はどれぐらい給料が違うのかな?これは、就職する上で誰もが悩む事です。
一見求人が少なく見えても、もちろん一種が有利
求人サイト等で調べると、一見第二種の求人数が多く見えます。
- 第一種電気工事士で調べた場合231件
- 第二種電気工事士で調べた場合574件
ただこれには裏があって、一種の求人は「第一種電気工事士」とは書かれていないことがほとんどという理由による結果となっています。
第一種の場合は”第二種電気工事士以上”や”電気工事士の実務経験が3年以上”などと書かれているため、検索には引っかかりにくいだけです。
そもそも第一種電気工事士は二種の範囲も工事できますし、企業側から見た場合一種を持っている=最低でも3年以上実務経験がある、ということが分かります。
第一種電気工事士はすぐにでも働いてもらう事が出来るので、採用されやすいです。企業側の求人の出し方や求人サイトの仕組みにより求人が少なく見えてしまうだけで、実際の会社が求めている人材は当然上位資格の第一種電気工事士が有利です。
給料はどれぐらい違う?
一種と二種の給料の差は約5万円~
各企業の求人票を調べた結果、第一種と第二種の電気工事士では基本給はほとんど変わりません。
ただ、資格手当が二種の場合平均2,000円となっていますが、それに対して一種の場合は平均4,000円と差があります。
その他一種の方は過去に実務経験があり、かつ出来る作業も多いので他にも様々な手当が付きます。それにより、合計すると各企業の平均では年間約50,000円程給料に差があり、一種の方が給料が多くなります。
また、給料は働く企業により大きくばらつきがあり、電気工事士の給料は月給15万~35万と会社により給料の幅が広がっています。
- 電気工事士の給料について詳しくはこちら→電気工事士の給料、年収
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